心筋梗塞の意外な原因


中高年の心筋梗塞が増え、その大きな原因として、食事からのカルシウム摂取不足が注目され緊急課題となっています。

日本人のカルシウム摂取量は、栄養所要量を長年下回っています。

「カルシウム」を含む食品は多々ありますが、豊富に含むとなると限定されますので、仮にその食品を意識的に取り続けなければならず、嗜好に合わせた食事では必然的に摂取量は低くなります。また…

  1. 加齢に伴う「カルシウム」の吸収能力の低下。
  2. 女性ホルモンの減少により発症する骨粗鬆症。
  3. カルシウムは体内に吸収されにしく成分。
  4. 体内では精神安定に、常に血液中のカルシウムを一定に保つ働きとしてカルシウムが消耗されている。

このようなことから口の中から摂取するカルシウムが不足すると、血中濃度が下がって生命を維持していく事が難しいため、副甲状腺ホルモンの働きにより体内の骨を溶かして、血液中にカルシウムを補うようになります。その際、体内では必要以上にカルシウムが溶け溢れだしています。骨から余分に溶けたカルシウムが血液中に溜まると、血管内に付着沈滞し“骨化”によって、血管は硬化し「動脈硬化」や「高血圧」になるなど、脳の血管に入ると認知症の原因や、心臓に溜まると「心筋梗塞」を起こす要因につながります。

 

特に40才を過ぎたら意識を高め吸収の良いカルシウムをしっかり摂る事が必要です。

 

高齢期の健康アドバイス


高齢化社会が増々深刻な時代になります。

高齢期は老化現象が顕著となり、さまざまな身体変化が現れます。また、生活習慣病の症状も現れてきます。

 

老化はある日突然おこるものではなく、加齢に伴って徐々に変化する生理的な現象であり、40才前後から始まり、新陳代謝や心肺機能の低下がみられ、消化液分泌機能や消化管の運動機能、歯の欠損による咀嚼(そしゃく)能力の低下など消化器系にも変化が見られます。

 

高齢者一人一人の相違は、若年層や中年者それぞれの相違以上に大きいことが知られており、病気の症状が乏しく、薬物に対する反応性の個人差が大きいなどの特長もあります。また、身体問題を持つ人が増えるとともに、一人で二つ以上の慢性疾患や身体問題を抱える人が増加します。

 

高齢期の問題と対策


食欲不振と低栄養

咀嚼機能や嚥下(えんげ)機能、胃腸の消化機能の低下、便秘の他にも、生活活動両の減少、風邪や発熱などの体調不良、心配事や悩み事などの精神的ストレス、睡眠不足や慢性疾患など、食欲不振の原因は人それぞれ違うため、原因を明らかにして対応する事が必要です。

 

疾患や薬剤などによる食欲不振では医師との連携が不可欠です。

咀嚼機能や嚥下機能の低下では、食べ物を柔らかく調理したり小さく切るという工夫が必要です。しかし、料理を一律に刻んだり、すべて柔らかくするといった対処では、摂取する食べ物が制限されるために、必要な栄養素が摂り難くなります。

 

また、ドロドロしたものばかりでは、咀嚼機能を使わなくなることにより、かえって機能を低下させてしまうこともあります。個人の能力に合わせた食事を用意することも大切です。

 

味覚

味覚は舌の表面や口腔内の粘膜に存在する味雷(みらい)という部分で感知されます。この味雷を感じる経路に問題が生じると味を感じにくくなります。高齢者は加齢と共に味を感じにくくなることがあり、食事は濃い味付けになる傾向があります。

 

健康を考慮し塩分を控えると、ますます味を感じにくくなり、食欲を失うことの方が塩分の摂り過ぎよりも重大です。食事全体で薄味であっても一品だけは濃い塩味のものを添える、うま味や酢を上手に使うなどの工夫で満足が得られる食事となります。

水分不足

体内に蓄えられる水分量は、加齢と共に減少し、新生児が80%であるのに対して高齢者は、50%程度になります。また、腎臓の能力が低下し、必要以上に尿が出て脱水傾向になりやすくなります。重度の脱水症状の場合は、脳梗塞や心筋梗塞が起こりやすくなるなど命にかかわり、 軽い脱水症状の場合でも、体の代謝の低下や血液が淀みやすくなるなど問題が起きます。

 

水分不足は、普通はのどの渇きでわかりますが、高齢者は渇きを感じる神経の働きも鈍くなるため、のどの渇きも感じにくくなります。

 

高齢者はのどの渇きに関わらず、入浴前後や睡眠前、起床後など時刻を決めて水分を補うことが重要です。しかし飲み物だけで補うことはなかなか難しく、水分量の多い食事を心がけることが大切です。

 

便秘

腸の蠕動(ぜんどう)運動は、加齢と共に低下していくので、便秘になりやすくなります。

そんな時しょうかの比較的良いものに食事が偏りがちになることで、機能はさらに低下してするという負の連鎖が起こってしまいます。

 

食物繊維が多いイモ類や海藻、豆類、キノコ類、野菜を積極的に摂り、同時に水分を充分に補給することも大切です。

水分は汗をかかなくても減少します。意識をして摂りましょう。

 

また軽めのマッサージを行う事でお通じの改善を図ります。

骨粗鬆症

「骨粗鬆症」は、骨量が減少することで骨の内部がスカスカ状態になり、骨折のリスクが高まる病気を言います。

骨量は成長と共に増加し、20歳前後まで増加していき、成人期にピークを迎え、その後少しずつ減少します。

特に女性は「閉経」による女性ホルモンの分泌低下が骨密度を低下させるために、男性に比べて圧倒的に多いです。

 

「骨粗鬆症」になると「圧迫骨折」と言って、自身の体重のみで骨がつぶれ、背中や腰が曲がる、体が縮む、腰痛で重いものは持てない等の症状が現れます。

転倒すると骨折し、特に大腿骨(太ももの骨)を骨折すると、歩行はほぼ困難になり、寝たきりになる方もいます。

乳製品、緑黄色野菜、豆類、小魚などカルシウムに富む食材を合せて、時にサプリメントを併用するのも良いでしょう。また可能な限り食欲の減退を抑える工夫が必要です。

 

骨は外部からの適度な刺激によってカルシウムの付着が促されます。

そのために、長く続けられるような適度な運動がおすすめです。

 

具体的な取り組みのまとめ


  • 1日3食きっちりと食べることが大切です。体内時計は3度の食事がある事を前提として動いててますので、食事を抜くことは健康バランスを崩すことになりかねません。食事制限をしていない限りは必ず食べましょう。
  • 食事内容も大切です。主菜・副菜・副食をバランス良く食べるようにしましょう。例として入院した時に出される病院食などの給食は、食材と栄養バランスが考え抜かれたものですので、見る機会があれば参考にするのも良いでしょう。
  • 人間の健康状態は常に一定ではありませんので、その日のコンディションに合せて食事内容を変えるのも一つの方法です。極端に体調が優れない限りは食事は摂りましょう。
  • 同じ食事内容でも、雰囲気で味が変わると言われています。可能であれば楽しい雰囲気で食事かとれる環境を作りましょう。時にはご友人などと外食されても良いかもしれません。
  • 適度な運動を取り入れて、足腰の筋肉を鍛えましょう。年齢に関わらず運動することで筋力や骨は強化できます。激しい運動ではなく、日常生活に取り入れられる程度の運動から始めてみましょう。
  • 物を食べるという事は「歯」の健康管理も不可欠です。定期的な健診や相談で健康管理に努めましょう。入れ歯の方は定期的にメンテナンスし、不具合な場所は治しましょう。