肺がんを学ぶ

“肺がん”とは?


全世界の中で最も患者数が多いのが「肺がん」です。

日本においても発症するがんの部位として「肺」は第3位となっています。

 

がんの中でも「肺がん」は進行が早く、初期症状があまり出ないので発見が遅れるケースが多くあります。

肺がんは、がん細胞の状態によって大きく「小細胞がん」と「非細胞がん」に分けることができ、細胞がんはさらに「腺がん」「扁平上皮がん」「大細胞」に分けられます。

 

肺がんの特徴


■小細胞がん
増殖のスピードが早く、脳、リンパ節、肝臓、副腎、骨などへ転移が特に多い悪性とが極めて高い傾向があります。特にリンパ節へ一度転移してしまうと、肺から離れた部位へがん細胞が飛ぶ場合があり、一刻も早い治療が必要です。
■非細胞がん
「腺がん」は死亡率が極めて高く、ほとんどか肺の末梢に発生します。
「扁平上皮がん」は、気管支の壁にできることが多いがんです。
「大細胞がん」は増殖スピードが極めて早く、がんと診断された時には大きくなっている例が少なくありません。

肺がんの原因は?


1、最もはっきりしているのは「喫煙」。

喫煙

ご説明するまでもないと思いますが、喫煙者の肺がんのリスクは、非喫煙者の約4.5倍と言われています。また、喫煙の開始時期が早く、喫煙指数が高いほど、肺がんにかかるリスクはより高まります。

タバコにの煙に含まれる有害な物質が、肺を構成する細胞を傷つけるなどし、これが繰り返されれば肺がんの発症となります。

肺がんの発症リスク

2、生活環境によるもの。

生活環境

喫煙者が肺がんのリスクが高いのはご説明の通りですが、非喫煙者がリスクゼロという事ではありません。

空気中を漂う埃の中には、車から排出された細かい粒子を始めとしたものが多く存在します。これらが肺がんを発生させる原因とも言われています。

3、遺伝的要因によるもの。

遺伝的要因

ここ数年の間で進歩した遺伝子研究の結果、がん発症は外部的要因の他に、遺伝的要素が少なからず含まれていることが明らかになりつつあります。

これからさらに研究が進むことによって、遺伝子レベルで発症のリスクを回避出来るかもしれません。

4、様々な要因が重なればリスクは高まります。

肺がんの原因

肺がんは喫煙者特有の疾患と思われがちですが、以上の観点から必ずしもそうではないことがおわかりいただけたと思います。

生活環境のような外部的要因、遺伝などの内部的要因の組み合わせ等によって発症のリスクは上下します。

肺がんの症状


咳

本来「咳」は、異物を解除しようとする生理的な反射作用ですが、肺がんが疑われる「咳」は、いわゆる「空咳」と呼ばれるものです。

特に喫煙者に多い傾向があります。

痰

「痰」は、気管の分泌物にチリやほこり細菌などが付着した時、体外に排出させるものです。

特に肺がん発症の初期に見られもので、気管支の炎症や感染などが原因で頻発します。

血痰

「血痰」は文字通り痰に血液が混じるものですが、歯茎からの出血や鼻血と勘違いされやすい傾向にありますので注意が必要です。

肺本体や気管支の炎症などからの出血と考えられるので、速やかな医師の診断と検査が必要です。

声がかれる

「肺がん」が進行すると、声を出す「声帯」に影響します。

声帯の動きやボリュームを調整する神経が正常に働かなくなり麻痺するために、声が出しづらくなる場合があります。

飲酒の頻度が多い方は「酒やけ」勘違いする場合があります。

その他

胸部・背筋の持続的な痛みや微熱が続くなどの症状が現れます。

さらに進行すると、顔や首にむくみが見られ、呼吸困難、体重の減少、食欲低下が起こります。

 

肺がんの発症率は50歳代を過ぎると急激に上昇します。喫煙・非喫煙に関わらず定期健診を受けるようにし、万が一でも早期に発見できよう努めたいものです。