ロコモティブシンドローム

そもそも「ロコモ」って何でしょう?

現在進んでいる関節痛や、骨粗鬆症など運動器の障害を意味し、ロコモティブシンドローム(運動器症候群)の略で、日本整形外科学会が現在この先の状況を危惧し定義したものです。


「ロコモ」状態が、要支援、要介護最大の要因に。

要介護の原因がロコモティブシンドローム

骨、関節、筋肉、神経など、体を動かす組織、運動器が衰え機能しないと、寝たきりになったり、介護が必要になったりする事が、10年前より国民生活基準調査で明確に表れていると発表しています。

骨折、転倒、関節の病気、脊椎と合わせた運動器の障害で、要介護になる割合は脳卒中より高いと発表しています。

 

健康長寿を伸ばすために、骨粗鬆症を予防。

日常生活の3原則、「食事」「運動」「適度な日光浴」といった生活習慣の改善が欠かせません。

食事で十分なカルシウムを摂取する。
運動を行って、骨に適度な圧迫力を加える。
適度に日光に当たり、皮下でビタミンDを合成する。

治療において、こういった事をきちんと行った上で薬を用い、骨を強くしていくことが大切です。
すでに骨粗しょう症であったり、その予備軍と思われる場合は、それ以上悪くならない為に日常生活や食生活をもう一度見返して、状態の改善に効果的な生活を送っていくことが大切です。


①カルシウムを積極的に摂る

1日のカルシウム摂取量
■成人男性600~650㎎/日 ■成人女性550~600㎎/日

乳製品

■乳製品
牛乳・ヨーグルト・チーズなど

大豆、大豆製品

■大豆、大豆製品
豆腐・納豆など


小魚類

■小魚類
煮干し・桜海老・ししゃもなど

海藻類

■海藻類
わかめ・昆布など


野菜類

■野菜類
ほうれん草・チンゲンサイ・根菜類


カルシウム

食事から摂取したカルシウムは、腸で吸収され血液中に入ります。
カルシウムは、血液の濃度を保ちつつ一部は骨に、一部は筋肉や神経の細胞に供給されます。
しかし、カルシウムの摂取量が少なかったり吸収が悪かったりすると、血液中のカルシウム濃度を保つために、逆に骨からカルシウムが血液中に溶けてしまいます。
また、年齢と共に腸の働きも低下するので、骨形成のためのカルシウムが、腸から十分に吸収される工夫が必要です。

 

②運動で骨に刺激を与える

運動で骨に刺激を与える

運動をすると骨に圧力が加わり、その刺激によって骨にカルシウムが沈着しやすくなります。
単に食事によるカルシウムの摂取量を満たさなければ、丈夫な骨は形成されません。

 

運動には、骨を強くする効果以外にも、筋力を強化、転倒を起こしにくくする効果も期待できます。日頃から散歩をしていると脚部の筋肉が強化され、それにより体の安定性を保つ能力が向上します。


また、無理に行うと逆に骨を痛めてしまうので、自分に合った運動を見つけることが大切です。骨密度の低下防止に有効な運動は、ウォーキング、ジョギング、エアロビクスなどです。

 

③適度な日光浴

適度な日光浴

皮膚にあるプロビタミンDが、日光の紫外線の刺激でビタミンD12になるものがあります。
ビタミンDは、腸管でのカルシウム吸収を促進する働きをしています。

骨の形成

骨の形成

骨は強さとしなやかさを保つため、絶えず破壊と再生を繰り返して、古い骨から新しい骨へと生まれ変わっています。これを「骨代謝(骨のリモデリング)」と言います。
骨代謝で中心的役割を担っているのは、「破骨細胞」と「骨芽細胞」という二つの細胞であり、これらの細胞が互いに綿密な連絡を取り合いながら、骨の新陳代謝をつかさどっています。

破骨細胞と骨芽細胞によって入れ替われます。

骨は常に生まれ変わっています

 骨吸収には約6週間。骨形成には約4ヶ月、そして3年で全身が作り変えられています。

このように骨は丈夫で、一生変化しないといように思われがちですが、髪の毛や皮膚と同じように絶えず新陳代謝を繰を返すことによって、健康でしなやかな状態を保っています。

加齢と共に骨代謝そのものが衰え、骨吸収に対して骨形成が追いつかなくなるために、骨が破壊されても修復しにくくなます。
また、腸からの栄養を吸収するチカラが低下するため、年齢を重ねると誰でもある程度骨量は減少します。