日常生活の介護

出来る事ならば、住み慣れた我が家最愛の家族を見守りたい。

そんなご家族の願いもあり、在宅で介護をされる方が増加しています。

ベッドで過ごす時間が増えることで起こりうる健康トラブルを予防し、健康長寿を目指しましょう。

 

褥瘡(とこずれ)

褥瘡床ずれ

褥瘡(とこずれ)とは、外部から長時間持続的な圧迫を受けることによって、皮膚や皮下組織に障害や壊死(壊死)が起きる状態を言います。

寝たきりになると体の向きや位置、姿勢を自在に変えることが困難になります。そのために寝具などに接する部分に体の重みなどによる圧迫が長時間加わり、褥瘡(とこずれ)ができやすくなります。

特に骨が突出している部分は、圧迫がかりやすくなるため注意が必要です。

褥瘡は、一度できてしまうと完治しにくく、進行すると状況が悪化されるだけでなく、命にかかわることもあるので、早期に発見し適切な手当をするなど予防を心掛けることが大切です。

 

褥瘡(とこずれ)の原因

  • 寝返りが自分で出来ず、局所的に血流が滞る。
  • 汗や尿、便などによる湿り気。
  • 皮膚や寝巻きが汚れている場合、そこから雑感が侵入する。
  • シーツや寝巻きの摩擦で擦れる。
  • 栄養状態が悪い、またはバランスや量が不適当。
  • 糖尿病などによる抵抗力が衰弱している場合。

 

褥瘡(とこずれ)の進み方

  1. 長時間の圧迫や擦れ、紙おむつなどからの湿気などで赤くなります。
  2. 進行すると水ぶくれがが見られるようになります。褥瘡の初期に見られる傾向です。
  3. 水ぶくれが破けるとただれるようになり、徐々に広がりが見られるようになります。
  4. 患部から液体がにじむようになります。
  5. 患部が化膿し始めて潰瘍が見られるようになります。
  6. 組織が壊死し始めて傷口が深くなりつつあります。
  7. 皮下組織が無くなり骨が見えるようになります。

褥瘡(とこずれ)をどの時点で食い止め対処できるかによって、その後の経過に大きく関係します。

特に進行具合が後半になってしまッた場合、感染症などのリスクが伴います。

 

褥瘡(とこずれ)の対策と予防

1、圧迫を取り除く

  • 2時間ごとに体位を替える。これは介護施設でも実践されている方法で、褥瘡予防の基本でもあります。
  • 車いすなどで過ごすことが可能な場合は、座っている体位を取らせる。
  • 関節など骨ばっているいるところには、クッションや座布団をあてがう。
  • 介護用のエアベッドを使い、圧迫部分の負担を分散させる。

2、清潔・乾燥

  • 寝具はよく日に干す。
  • シーツや寝巻きは柔らかく乾燥したものを使い、出来るだけシワにならないに着せる。
  • 布団やベッドの上はこまめに掃除し、埃や食べかすが残らないようにする。
  • 汗や湿り気がないよう皮膚科いつも清潔に保つ。

3.バランスのとれた食事内容

  • タンパク質、ビタミンを中心に栄養バランスの配慮した食事をこころがける。
  • 脱水症状に気を付ける。すぐに水分を補給できるよう常備しておく。

褥瘡(とこずれ)ができやすい部分は?

床ずれができやすい場所

褥瘡(とこずれ)は、骨の突出した部分にできやすくなります。

仰向けの場合は、後頭部、骨甲骨部、仙骨部等に出やすく、かかと、ひじ、くるぶしなどは横向で擦れやすい部分にできやすい傾向があります。

 

介護保険制度の利用や家族の協力を得ましょう

  • 介護対象者側の健康状態や病気の状況に応じて、介護内容の優先順位や必要性を総合的に判断し、家族構成と状況を考えた体制を組むことが望ましいでしょう。
  • 冷静な判断が出来る人物をリーダーとし、リーダーは遠慮せずに自分の考えや見通しを家族に伝えて行くようにしましょう。
  • 入浴や着替えなどは、どの日に誰が行うかを予め決めておき、必要なものは場所決めておきましょう。

家族の連携と協力体制の構築

寝たきり介護は、時として24時間体制が必要になってくるので、眠れない、外出できない、近所付き合いができない、家庭内がうまくいかないなどの日常にも影響が出る例が少なくありません。

介護者は1人に決まっている場合が多いようですが、家族内で十分に話し合い、家事や介護の役割分担は、家族全員が協力し合い、介護者の負担を軽減するなど心かげましょう。

 

  • 介護者自身も健康状態を常にチェックしておきましょう。
  • 民間や行政の介護サービス制度を利用して、精神的な負担と家計の負担軽減を図りましょう。例として、空気式の介護ベッドは褥瘡の軽減に役立ちます。介護保険の制度を利用すれば購入するよりも安価で利用できます。地元行政の窓口に問い合わせてみましょう。
  • 介護は気力以外にも体力を大いに消耗します。特に介護対象者を抱える動作の繰り返しで「腰痛」を発症する例が多々あり、介護施設でも職員の「腰痛」対策が急務と言われています。正しい姿勢での介護方法などの知識を身に付けましょう。
  • 家族だけでの介護には限界がありますので、時には行政運営の施設でのデイサービスや短期の入居を検討し、介護保険制度を積極的に利用し、長く続けられる介護を目指しましょう。