健康は消化で決まる

 消化不良はじわじわと体にダメージを与え、そして知らないうちに進行しています。

年齢と共にしっかり備えて体を十分に休め、活力ある生活を送りましょう。

 

 現代の食生活では、いわゆる消化不良というものが慢性的に起こりやすいのです。たかが消化不良という感じもするかもしれないせんが、肩こりがひどい、頭痛がする、だるい、めまいがするなどといった、体の不調の原因のひとつに消化不良があると言われています


消化不良が起こると腸内にかなりの有害物質がたまりますが、これらは吸収されて血液に混じってから、体に運ばれます。そうすると、この有害物質が免疫系にダメージを起こし、様々な不調を引き起こすと考えられます。これは明確な原因がつかみ難く、決定的な体調不良ではないので、何となく見過ごされてしまいますが、逆にたちが悪いともいえます。
その消化不良ですが、ここで8つの原因を挙げてみました。チェックしてみましょう。

 

消化不良が起きる8つの原因

  1. 加熱食のみの生活、もしくは生食が極端に少ない食生活。
  2. 深夜に食事をする習慣がある。食べてすぐ寝る。慢性的な睡眠不足、毎回の食事が過食(食べ過ぎの傾向)。
  3. 肉、魚、卵、牛乳などの動物性食品や低繊維食品の摂り過ぎ
  4. 科学薬剤の長期にわたる摂取と、タネ(豆)を生で食べる習慣。
  5. アルコール類の過剰摂取と喫煙。ストレス。
  6. 朝食をしっかり摂る習慣がある(朝食にご飯やパン、卵やハムの加熱処理した固形物を摂る)。
  7. 白砂糖(ショ糖)を使った菓子類全般(和・洋、スナック菓子、アイスクリーム、チョコレートなど)の摂り過ぎ。
  8. 酸化した油脂類、トランス型油脂類(マーガリンなど、人工的に作った油)を使った食品の摂取、その他脂肪の摂り過ぎ。
消化不良の原因

消化酵素と代謝酵素の不思議な関係

 体内で生産された酵素は、主に「消化酵素」と「代謝酵素」のふたつに分類されます。

「消化酵素」は読んで字のごとく、摂った食物を消化する役割の酵素です。そして、消化酵素以外の酵素がすべて、「代謝酵素」になります。

「代謝」とは、すなわち同化(消化、吸収)と、異化(エネルギー消費、排泄)など、体内で起こる連続した化学反応のことです。

人の身体のすべての器官、組織の中には、各々独自の働きをする代謝酵素が存在します。

心臓、脳、肺、消化器官である胃や腸にもふさわしい役目の代謝酵素が無数にあります。血液を運ぶ動脈内にも、98種類近くの代謝酵素があるといわれています。

じつは、老化を抑え、健康体でいられるのも、各器官に存在するこれら代謝酵素のおかげです。

 

消化酵素、代謝酵素ともに、生命活動にはなくてはならない存在ですが、重要なことはこのふたつの酵素のバランス関係です。

もともと体内で生み出される酵素は、「潜在酵素」と呼ばれ、「消化」「代謝」のふたつの機能を持ち合わせています。

 

一生涯で生産される酵素の量は決まっていると言われていますので、1日の生産量も、ほぼ決まっていると考えられています。ここが重要なポイントです。下記の図を見ていただければ「1日に生産される酵素量が一定だと仮定」したときに、いかに消化が重要かということがわかるでしょう。

 

1日に生産された一定量の酵素のうち、消化を円滑に行える「消化酵素」が少量ですむならば、大半が「代謝酵素」にあてられるわけですから、人は健康な状態を保ってるといえます。

 

 逆に消化が悪く、「消化酵素」が大量に消費されてしまうときは、「代謝酵素」に回る酵素は当然少なくなります。また、消化に時間がかかると、「代謝酵素」も「消化酵素」の援軍に回るため、その動きがおろそかになります。こうして、身体が「代謝不良」となり、人をあらゆる病気にかかりやすい状態にしてしまうのです。

適正な量の消化酵素が万全に働いて、消化を確実に行い、消化、吸収によって体内に得られた栄養素を活用することで代謝酵素が活発に働く…これがもっとも健康な状態ということになります

 

「消化が良ければ、代謝も良い」というわけです。

 

体内で作られる消化酵素と代謝酵素
酵素の使い方で健康は左右される
酵素生産量は低下する

日常の調子でわかる消化・代謝酵素チェックリスト

 

日頃感じている症状はありますか?チェックをしてみましょう

 

頭痛・頭が痛い
めまい、耳鳴り
不眠、早く目が覚める
眼の充血とかゆみ、腫れ、目の下のクマ
くしゃみ、鼻水、鼻づまり
咳がよく出る、のどが腫れやすい
舌、歯肉、唇が腫れる、舌が白い
じんま疹、発疹、にきび、肌のかゆみ
多汗、寝汗が多い
無汗、寝汗がない
動悸、胸痛
下痢、形の悪い便、お腹が張る

便秘
ガス(おなら)が臭い
ゲップ、胸焼け、胃がときどき痛い
食後すぐ眠い、昼間眠い
関節痛、腰痛、首痛、坐骨神経痛
肩こり、こむらがえり、筋肉痛
むくみ、下肢が冷える
頻尿、尿の出が悪い
学習能力がない、集中できない
もの忘れしやすい、イライラして怒りっぽい
生理不順、生理痛
慢性的疲労、脱力感、無気力


該当した数を下記と見比べてみましょう。

0個…酵素力がほぼ全身にあり、健康的な状態です。

2個…酵素力は普通のレベル。時間をおいて再度チェックしてみましょう。

4個~…消化酵素が不足している。食生活を見直し、同時に酵素を摂りましょう。

6個~…消化酵素が大幅に不足している、食事内容、生活習慣改善、酵素を摂りましょう。

 


生活習慣改善で酵素無駄遣い予防

睡眠不足は酵素が少なくなる原因

 「酵素栄養学」では午後8時から午前4時までは「代謝酵素の時間」だとされています。

「代謝」とはひと言でいえば。全身すべての臓器の点検、修理、入れ替え、補修作業を行うことです。古いもの、いらなくなったものを壊し、新しくしたり、改善したり、捨てたりする作業が体内で行われているのです。

生命維持に不可欠なこの「代謝」をしっかり行うため、起きて活動している時間帯ではなく、睡眠中やるわけです。ですから夜更かしや徹夜をしていると、酵素の生産が思うように進まず、代謝酵素が不足した状態に陥り、疲れがとれなくなってしまいます。そして、しだいに老化しやすい状態になってしまいます。
酵素の生産性をアップさせるには、質の高い睡眠をとることが大事です。ただ、長時間寝るだけでは、質の高い睡眠とはいえません
繰り返しになりますが、なるべく「代謝」の時間帯に長く睡眠をとるようにしたいので、遅くとも午前0時までには就寝しましょう。そして、7から8時間はたっぷり眠りましょう。

また、ぐっすり眠れるように、就寝前に半身浴をして血行をよくしたり、足裏マッサージをして、体をリラックスさせてあげることも良いでしょう。
瞑想をして頭を空っぽにする時間を作り、精神をリラックスさせることも大切です。

また、寝る前に質のよい水を1杯から2杯程度飲むのも重要です。血液が滞るのを防ぐためです。

「まだ若い奴らに負けずに、徹夜で仕事ができるぞ」と自信を持っているあなた、その考えは寿命を確実に縮めています。いくらバリバリ仕事をこなしても、病気になってしまっては、元も子もありません。ぜひ、早寝早起きに生活スタイルを改善していってください。

ストレスをためない生活を

病気になると食欲がなくなる理由

病気になると食欲が減る理由

 風邪を引いたとき「消化の良いものを食べるとよい」と昔からよく言われてきました。

決して脂っこいものを食べた方が良いとは言われませんでした。お粥は消化しやすく、脂っこいものは消化しにくいからです。
つまり、消化しやすいものを食べると、それだけ酵素を余分に使わないで済み、余った酵素は代謝酵素の方に回せるからです

これも先人の知恵でしょうか。確かに私たちは、病気になったとき、あまり油っこいものを食べたいとは思いません。さっぱりしたもの、消化の良いものを好んで口にしたり、場合によっては食欲を失います。身体のほうで、消化に負担がかかるものを嫌うからです。
病気をした時に、食欲がなくなるのは、ひとつの自然治癒力とみることができます

消化に負担がかかるものをできるだけ避け、代謝酵素を温存することによって、免疫力や自然治癒力を維持しようというのです。
これは、人間に限らず動物でも同じです。
イヌでもネコでもそうですが、体の調子が悪いときは、何も食べずにじっとしています。これも食べないことによって、生命維持をはかろうとする動物の本能とみることができます。

風邪や病気がちのときは、できるだけ消化しやすい酵素がたっぷり入った食事を摂ることが、健康を回復するうえで大事な要件となるでしょう