ある方が「抗がん剤治療」を受けるために用意したのは、普段使用いていた帽子。これで十分だろうと思っていたものの、赤くかぶれて大変だったというお話しがあります。

「抗がん剤治療」には必ず副作用が伴います。その一つが頭皮の脱毛ですが、単に毛髪が失われるばかりでなく、抗がん剤の影響は頭皮にもおよび、外部からの刺激に対して大変敏感になります。

お話しの例にあったように、通常の帽子では頭皮に対しての刺激が強く思わぬトラブルを招く恐れがあります。

同じ帽子と言えども、目的、機能、素材、縫製を見れば「別物」と言っても良いでしょう。

「医療用帽子」の多くが、植物由来の“コットン”(綿)を使用しています。

その中でも、栽培に農薬や化学肥料を使用しない、刺激に配慮した「オーガニックコットン」の使用が多くなっています。

コットン素材は、新生児の肌着にも使用されているように、理想の繊維と言えるでしょう。

通常の帽子のように化学繊維の使用は、含まれる僅かな成分でも刺激になり、敏感な頭皮には適さないというデメリットがあります。

オーガニックコットンを使用するもう一つのメリットは、家庭で洗濯ができ、アイロンなどを掛ける事も出来ますので、清潔さを保つこともできます。

今まであったものが、自身の体から失われる心身的ダメージは想像以上に大きく、特に女性にとっては大きな問題でしょう。

落ち込むご本人を支えるご家族も大変な思いをされていることと思います。

「医療用帽子」の役割は、頭皮の保護にありますが、抗がん剤の投与」や「放射線治療」、手術では、病気や怪我を癒すことは出来ても、心の傷を癒す事は出来ません。

心の傷を癒すのに「医療用帽子」が役に立つと考えています。

日常の生活の中に医療用帽子が加わることで、日々の生活に変化が生まれ、目の前の景色が少しでも明るくなり、少しでも前向きな気持ちになれば、明るい結果を実感出来る日が訪れるかもしれません。

そうになっていただければ、当社スタッフも大変嬉しく思います。