日差しと言えば紫外線。
日本で紫外線が最も強い時季は6月~9月。ということは、紫外線のピーク真っ只中ですね。
シワやシミ、たるみなどの多くは紫外線の影響によるものだと考えられています。
ですが、紫外線による被害は皮膚だけではなく、目にも影響を与えます。
日焼けをするように、目も日焼けをして様々なトラブルが起こります。
厳しい日差しの季節、紫外線から目を守る予防対策もしっかり行いましょう。
■紫外線が引き起こす目のトラブル
通常は、紫外線の多くが眼球の外側を覆っている角膜が吸収してくれますが、波長によっては水晶体や角膜にまで達してしまいます。
こうして、蓄積されたダメージが、「光誘発角膜炎」「白内障」などの眼病を引き起こしたり、目の老化を促進してしまうと言われています。
また、WHO(世界保健機関)の報告では、白内障の約20%程度は紫外線によるものだと言われています。
進行が進めば最悪“失明”という状況もある病気ですので、紫外線が引き起こす目への影響を軽く見ない事です。
【目の日焼けが原因で起こる症状】
- 目の充血
- まぶしい
- 異物がある感じがする
- 涙が止まらない
- 目の乾燥
【紫外線が引き起こす目のトラブル】
<光誘発角膜炎>
強い紫外線が角膜の上皮細胞を死滅させ起こります。
スキー場に行った時に対策をしないと起こることから「雪目」とも言いますが、砂浜や水面、コンクリート面など反射が強い場合も起こります。
目の痛み、涙、角膜の充血、目の異物感などの症状が現れます。
<翼状片>よくじょうへん
白目の部分の角膜の一部分が異常に増殖します。
乱視や視力低下を引き起こし、進行した場合の多くが手術の治療が必要になります。
紫外線の量が多い地域に住んでいる人や、外で活動する機会の多い、農業、漁業の人に多く見られます。
<瞼裂斑>けつれつはん
紫外線の影響で白目の部部に“シミ”のような黄色く濁り盛り上がった状態がみられることがあります。
軽い場合は自覚症状がありませんが、進行していくと充血したり“ドライアイ”などの原因になる病気です。
<白内障>
水晶体が白く濁ると同時に視力が低下する病気です。加齢や喫煙が原因の場合がりますが、紫外線の影響も考えられます。
<加齢黄班変性症>
角膜の真ん中にある黄班部の機能が阻害され、視野の中心部分が暗く見えにくくなる病気です。黄班部の老化現象が主な理由と考えられていますすが、テレビやパソコンによる継続的な光の刺激や紫外線なども、原因のひとつと考えられています。
■紫外線から目を守るヒント
オフィス街など、ビルが多くアスファルト路面の反射によって、目は様々な角度がら有害な紫外線を浴び続けている恐れがあります。
また、曇り日でも陽が昇っている時間帯は紫外線対策が必要です。
●サングラスを携帯する
UVカットが出来るものを選びまょう。
色が濃いだけのものは、瞳孔が広がり隙間から多くの紫外線を受け止めてしまうので、逆効果です。色が薄めでUVカットが出来るものがオススメです。
●日傘や帽子を携帯する
UV対策されているものが市販されています。
地面からは10%程度の照り返しを受けてしまうため、傘の内側は黒いタイプのものが良いようです。
●日陰を歩く
日向に比べ半分程度紫外線を防ぐ事が出来ます。
●目のケアをする
強い日差しを浴びたり、目を酷使した後には目をクールダウンしたり、目薬を併用する等しましょう。
●目に十分な栄養を
紫外線から目を守る栄養素を十分に摂ることも大切です。
角膜を保護するビタミンA、紫外線を浴びて発生する活性酸素を除去して、目の炎症を抑えるビタミンCやビタミンEを意識して摂りましょう。
子供は紫外線に対する感受性が高く、子供時代に大量に浴びる事で、その後年齢を重ねた後に目のトラブルを発症する確率が高まるとも言われています。
子供の頃から紫外線対策しっかり行うことが大切です。