こんにちは。
店長の中島です。
さて本日のお題は。体にプラスのつもりが結果「毒」を取ってしまうリスクについてちょっとお話したいと思います。
大手でも防げなかったカビ混入から毒が生成
報道で散々報じられているので既にお分かりのことと思いますが、大手製薬会社から販売されている「紅麴」を使用したサプリメントに意図としないものが混入し、使用した消費者に健康被害が発生した事故。現時点で分かっていることは、製造過程で意図としないカビが混入して毒が生成されたという事。
製薬会社ですから、衛生管理などに抜かりはないだろうというイメージだったものがこのような結果をなってしまったことは、大きな驚きでした。
現在も被害の把握と原因にについて調査半ばですので経緯は不明ですが、大手と言えども時にこのような惨事を招く結果になったことは、製品そのものが国のお墨付きの有る無しに関わらず消費者の意識も大きく変わることと思います。
手作り、手仕込み…と聞こえはいいですが…
秋田を代表する名産に「いぶりがっこ」があります。大根を煙で燻した漬物ですが、そのいぶりがっこが危機に瀕していることをご存じてしょうか?
食品衛生法で、漬物の製造販売が許可制になり、衛生的な製造施設などの整備が求められるようになったのですが、設備投資に膨大な費用が発生し、また製造者の高齢化で廃業やむなしという声もあります。
これは単に厚労省が思い付きで改正したものではなく、過去に白菜の漬物で食中毒が発生し数名が死亡する事故があったことに由来します。
手作り手仕込みというフレーズは聞こえがいいものです。道の駅などでも見かけるフレーズですが、食品衛生の観点から見れば厚生労働省が許可制にしたのも無理もなく、事故が発生した際の責任を明確に位置付けをさせる為もあるかと思いますので、厚労省の言い分も一定の理解があります。
ちなみにですが、いぶりがっこの生産については、行政からの補助金等でサポートする案が検討されていると聞き、少々安心しています。
手作り酵素ドリンクが失敗に終わる
当社のお客様で、以前手作りで酵素ドリンクを作られたことがある方がいらっしゃいます。
ネット検索で情報を参考に製造し完璧だと思ったようですが、結果的に雑菌の混入で失敗しとても飲めるものではなかったと言います。
手作りで酵素ドリンクを作ること自体は否定しませんが、以前もブログに書かせていただいたように、当社取り扱いの酵素飲料ビオチームでさえ、製薬会社並みの製造設備と衛生管理のもと製造されていると紹介したように、僅かな異物混入は、毒を生成してしまうリスクがあることを心しなければなりません。
熟成と腐敗は紙一重、家庭では不可能
数年前から聞かれるようになった「熟成肉」というワード。肉に含まれるタンパク質の分解酵素の働きにより、お肉は柔らかくなり、アミノ酸が生成され旨味が増すことでお肉自体をワンランクアップさせる製法です。
この方法は冷蔵庫の存在自体がない遠い昔に、お肉を長期保管させる方法を参考にしたものらしですが、その製法は難しく衛生管理はもちろん温度と湿度管理にある程度の専門知識と設備が必要です。
これを家庭で行えば熟成前に腐敗しカビが発生してしまう恐れがあります。
食べたい場合は、作るより専門店に出向くのが吉です。
まとめ
いかかでしょうか。
体に良いものを吟味し、時に自身で作られるという方法は決して悪い事ではありません。
しかし、大手製薬会社の件を除き、特に発酵や熟成を行う食品を自身で手作りする時には、食中毒などのリスクを負わないよう、清潔な環境のもとで製造しなければなりません。
というのも、食中毒の発生件数で言えば家庭が発生源だったというのは意外と多いからです。
これから気候が暑くなり、食中毒の発生リスクが大きくなりますので、皆さんくれぐれもご注意を。
そして、これからも健やかな毎日を。
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